【初心者必見】ベースの種類と使い心地・サウンドを徹底解説!

あなたは最初の一本はどう決めましたか?

最初はベースの音色の違いなんて正直わかりませんよね。

でもどうせなら自分好みのベースを手にしたいですよね!

ということで,ベースの種類と音色や使い心地を解説していきます。

アクティブベース

そもそも同じタイプのベースでも,アクティブかパッシブで全く異なります。

アクティブベースとは「プリアンプが内蔵されたベースで,9 Vの乾電池を使用」します。

サンズやMXRなどのアウトボード型のプリアンプとは違い,ベースのつまみの金属板下に小型のプリアンプが内蔵されています。

つまり何もエフェクターを繋がなくても,出力される音は加工されています。

またピックアップのボリューム以外に「ベース,トレブル,ミドル」に対応したEQつまみがあります。

またトーンのつまみは基本ついていません。

トレブルのつまみがあるため不要のようです。

メリット

・手元のつまみで音作りができる

・パッシブと比べてパワーが強く,輪郭があり音抜けがよい

・フラットでも音が太い

アン直でも外音が調整できる

・ノイズに強い

デメリット

・アクティブ状態では搭載されたプリアンプの色が強く,他の音色にできない

・プリアンプが気に入らないとアクティブの意味がない

・抜けやすい分,各パートがバラバラに分離して聞こえがち

・電池交換が面倒だったり,電池切れトラブルが起きる

また電源は「9 Vの乾電池」で供給されます。

つまみの裏側に電池を収納しています。

注意点として,シールドを挿している間ずっと電池が消費され続けます。

電池をオンにするスイッチはありません。

さらに電池の消費量がわからないので,ライブ当日に音が出ないことも起きます。

必ず前日には新品に交換しましょう。

使用頻度にもよりますが,大体半年以上は電池がもちます。

パッシブベース

電池不要の普通のベースです。

ピックアップのボリューム,トーンのつまみがあります。

メリット

・良くも悪くもクセのない普通の音

・音の個体差が少ない

・プリアンプと組み合わせて,好みの音が作れる

・細かなニュアンスが出やすい

・アンサンブルに馴染みやすい

デメリット

アクティブと比べて音が細い

・アウトボード型のプリアンプで音作りする場合,演奏中に調整しにくい

・ベース単体の音作りの幅が狭い

・アン直では外音がヘボくなる

・動きのあるフレーズが抜けてきにくい

いかがでしょうか?

これらの特徴を踏まえ,自分の欲しい音はどっちのタイプで出せるのか考えて選びましょう!

続いて有名所のベースの種類を解説していきます。

プレシジョンベース

通称「プレベ」というタイプです。

エレキベースとして最初に出たタイプです。

Precisionは「正確」の意味です。

ウッドベースと違いフレットが打たれており,誰もが正確な音程が出せるという意味合いらしいです。

今では当たり前ですね。

特徴

ピックアップが一つ

・ネックが太く,音圧がある

音色は「ベンベン」といった,ハイが少なくローミッドが強い

ハイが弱いため,バキバキなスラップサウンドは難しい

・余分なローが少なく,ボワつかない

・音抜けが良い

・誰が聞いてもプレベの音とわかる

僕としてはピックでゴリゴリ弾くロックに向いていると思います。

一方,平凡なクセのないベースの音には向いてません。

なんとなくウッドベースのような,木の鳴りをイメージする音色です。

やはり古い年代の曲にはプレベが使用されているので,古い音色に感じるかもしれません。

指弾きではロックのような速いルート弾きには向いていないと思いますが,パーカッシブな休符を意識したメロディアスなフレーズに向いています。

ローミッドがしっかり出て不快なハイが出ないので,ピッキングが強い人にはオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

ジャズベース

通称「ジャズベ」というタイプです。

これはプレベの次に作られました。

ギターのジャズマスター同様,当時流行していたジャズプレイヤーに受け入れてもらおうとして作られたタイプです。

決して「ジャズ専用のベース」ではありません。

ジャズべはプレベをより現代的に改良したタイプなので,ジャズだけでなくロックやポップスにも合います。

特徴

フロント,リアの二つのピックアップ

・フロントはボワつきのある柔らかい音

・リアは固い輪郭のある音

・フロントとリアのボリュームが同じ時,ノイズを打ち消す「ハムバッカー効果」が得られる

・ネックが細く,プレベと比較して,音が細い

プレベと比較して,広い周波数帯をカバーした音

・クセがなく,どんなジャンルにも使える

・音色は「ボンボン」といった,普通の音で目立つ帯域がない

プレベと比べてローミッドがカット

・ドンシャリぽいサウンド

ハイがしっかり出るので,スラップ向き

オールラウンドで普通のベースの音を求める人に向いています。

初心者の人は,ゴリゴリのピック弾き以外しない人以外はジャスべを買っておくと無難です。

ピックアップのボリュームバランスを変えるだけで全く違う音色になります。

速い動きのあるフレーズやタッピングをする場合はリアピックアップ,柔らかくブーミーな音を出したければフロントピックアップを強調したセッティングにすると良いでしょう。

プレベと違いピックアップが二つあるため,両者のバランス次第で広い音作りが可能となります。

一方,プレベと比較するとハイがしっかり出るので,ピッキングが強いとフレットノイズが目立ってしまいます。

ローミッドがプレベよりカットされているので,音の輪郭は見えにくい印象です。

また周波数帯が広いので,余計なローもしっかり出ます。

プリアンプのセッティング次第ではしっかりローをカットしないと,特にアクティブタイプでは音抜けが悪くなるので注意しましょう。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

PJベース

これはフロントにプレベのピックアップ,リアにジャズベのピックアップを搭載した「プレベ・ジャズベ融合タイプ」です。

種類が少なく,あまり目にしないタイプです。

特徴

プレベ,ジャズベのピックアップを搭載

フロントのみにすることで,プレベらしいサウンドが得られる

・ネックはジャズベと同じく細い

・ハイはプレベ,ミドルとローはジャズベのような音

・プレベのクセをなくしたような音

・適度なローミッドが出るため音抜けがいい

これはよく「プレベ,ジャズベどっちつかず」と言われますが,ジャズベのような余計なハイがカットされているので使いやすいです。

またフロントのみではプレベサウンドになるので,ライブでプレベサウンドも欲しい時は持ち替える必要がなく便利です。

プレベ,ジャズベ両方の音が好きな人にオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

スティングレイ

MUSIC MANのStingrayです。

プレベ,ジャズベをFender社で開発したClarence Leonidas Fender(レオ・フェンダー)氏がMUSIC MANを設立し開発したベースです。

レッチリのFleaが使用していたことで有名になりました。

丸っこいボディが印象的です。

特徴

・ハムバッカーピックアップがブリッジ寄りに一つ

・アクティブタイプで,ボリューム,トレブル,ミドル,ベースのつまみが合計四つ

・50 Hz以下がバッサリカット

ミドルが強く,ブリブリなサウンド

音抜けが良い

・ハイはジリジリした音のため,不快ではないバズ音が目立つ

・スラップは「ベチベチ」といった,音圧が強くコンプがかかった感じ

・ネックは6点留め

・誰が聞いてもスティングレイの音とわかる

ピックアップがジャズベのリアあたりにあるため,自然と固めの抜けが良い音になります。

別の記事に書いたように,50 Hz以下をカットしておりライブは丁度いいローが出ます。

その分ライン録りではローが薄いため,足すことをオススメします。

指弾きでメロディアスなフレーズやスラップを多用する人にオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

ワーウィック

Warwickのベースです。

小型で独特な曲線を持つ,木目の目立つボディが特徴です。

なんとなく高級感があり,高そうに感じるメーカーです。

特徴

・ピックアップは基本的に二つ

・つまみは三~四つ

ボワつくローがない

音色は「ペコペコ」 といった感じで,ハイミドルが強く細い

・歯切れがよく,ジャズベのリアのみのサウンドに近い

・誰が聞いてもWarwickの音とわかる

音の性質上,テクニカルなプレイをする人が好んで使います

種類によっては重低音も出るため,どのタイプか確認しましょう。

ファンク,ブルース,フュージョンに限らず,ロックやメタルに使用する人も多いメーカーです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

リッケンバッカー

ベースの中では古株な存在です。

The Beatlesが愛用していたため有名になりました。

リッケンバッカーならではの少々角張った重そうなボディが特徴です。

特徴

・シングルコイルピックアップがネックエンド付近と,ブリッジとの中間に一つずつ

・それぞれのピックアップごとにボリューム・トーンのつまみが合計四つ

・ピックアップ切り替えスイッチがある

・リアピックアップにピックガードがついている物が多い

音色は「コリコリ」といった感じで硬く,プレベに近い

硬い音色のため,音抜けが良い

・ハイはジリジリした音で少し歪んだイメージ

・トラスロッドが二本

構造上スラップがしにくい

流行った時代的にピック弾きで使用する人がほとんどです。

プレベに近いサウンドで,歪ませて弾きたい人にオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

Lシリーズ

G&LのL-2000やL-1500などのベースです。

プレベ,ジャズベ,スティングレイを開発したFender氏が,最後に設立したG&Lで開発したベースです。

特徴

・ハムバッカーピックアップは二つ

・シリーズ/タップ/パラレル,アクティブ/パッシブ/トレブルブースト,三パターンのピックアップセレクターの切り替えスイッチが合計三つ

・ボリューム,トレブル,ベースのつまみが合計三つ

・ピックアップが一つのL-1500もある

組み合わせ次第でプレベ,ジャズベ,スティングレイらしいサウンドが得られる

・パワーが強く,クセが強い

いかかでしょうか?

ベースの種類によって音色は全く違います。

初心者はわからないと思いますが,特徴を意識して聞いてみるといいと思います!

中には聞いたこともないベースもあったと思います。

一番大切なことは,「自分の欲しい音が出る」「試奏してから購入する(ネットはオススメしません)」です。

以上を踏まえて購入しましょう!

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