【ZOOM B3】スイッチャーがなくても大丈夫!パッチ切り替えで効率よくエフェクトをかけよう!

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またZOOM B3についての記事ですが、あなたは上手くパッチ切り替えを活用できていますか?

B3はエフェクトが直列に3つ繋がっており、つまり最大同時に3つのエフェクトをかけられます。

たとえばプリアンプやEQでメインのサウンドを作り、所々空間系や歪みなどを踏んで使う方が多いのではないでしょうか。

エフェクターの踏み分け問題

画像

[1]石橋楽器より引用,https://twitter.com/ishibashimusic/status/822945299824050177

ここで大変なのは、「スイッチャーがなければいくつもオンオフを切り替えなければならないこと」です。

たとえば歪みを踏んだ後に空間系を使う場合、「一度歪みをオフにし、空間系をオンにする」必要があります。

つまり二度フットスイッチを踏むことになります。

これはライブだと結構大変で、いくつかエフェクトを組み合わせている場合、フットスイッチを何度も一瞬で踏み分けなくてはなりません。

またプリアンプ等でメインの音を作っている場合、そのままエフェクトをオンにすると、直列で繋がっているからプリアンプ成分も入るため、音が重たくなったり歪んでしまいます。

これを避けるには、毎回エフェクトをかける時は一度プリアンプ等をオフにしなくてはなりません。

こんなことライブでいちいちやってられませんよね。

そこで紹介するのが「パッチごとにエフェクトを振り分け、フットスイッチで切り替える」です。

パッチ内でエフェクトをオンオフやるのは大変なので、パッチごと切り替えようという話です。

パッチであればいくつかエフェクトを組み合わせた状態で保存できるため、実質スイッチャーのように一気に組み合わせを切り替えられます!

パッチの切り替え方

B3のパッチ切り替えは2つ方法があります。

一つ目は画面上部にある白い小さなボタンです。

これを押すと一つずつパッチを切り替えられます。

普段パッチをいじくるにはこれが楽です。

二つ目はフットスイッチです。

一番左のフットスイッチは書いてあるように、1秒以上踏んでいるとパッチ切り替えモードになります。

切り替えモードでは、別のフットスイッチを踏むごとにパッチを切り替えられます。

これならライブ中でもフットスイッチで切り替えが可能です。

切り替えによるタイムロスは1秒にも満たないと思います。

普通のエフェクト切り替えの時と同様に考えて良いでしょう。

つまり現実的に使うのであれば、メインのパッチの画面から切り替えモードにしておきます。

この状態のまま通常通り演奏し、切り替えるタイミングが来たらその都度フットスイッチで切り替えると滞りなく使用できます。

切り替えモードが勝手に戻ることはないので、替える直前にわざわざ長押しして切り替えモードにする必要はありません。

エフェクターを1つまたはいくつか組み合わせておいたパッチに切り替えた後は、また逆のフットスイッチを踏むとメインのパッチに戻れるので「それぞれ一度踏むだけ」で切り替えが可能だと言えます。

メインパッチの前後にエフェクトパッチを配置すれば、メインパッチ基準で2つのエフェクトパッチが利用できるので便利です!

この時エフェクトメインのパッチは、パッチ自体のバランスは100にしておきましょう。

こうすることで完全にエフェクトがかかった音が出力されます。

これが低いとエフェクトのかかりが悪くなるので、必ず確認しましょう。

使用例

パッシブベースを使う時はB3のアンシュミでメインの音を作ります。

次のパッチには歪みのみ、前のパッチにはワウのみで割り当て、もちろんオンの状態で保存しておきます。

こうするとそれぞれプリアンプを含まない純粋なエフェクト音だけ出力できるため、キレイなエフェクト音が得られます。

またフットスイッチを何度も踏むことなく、「一度踏むだけで」理想の音に切り替えることができます。

パッチの場所はとりますが、このように純粋なエフェクトのみのパッチを用意しておく方がいいと思います。

実際プロのエフェクターボードにはスイッチャーが導入されており、特に空間系のエフェクターはプリアンプ等をオフにしエフェクターのみオンになるよう設定されています。

B3だけで完結させるには「パッチごと切り替える」のがベストと思われます。

まあいくつも空間系を踏み分ける場合はパッチの移動が大変だと思いますが、一つのパッチ内で瞬時にいろんな場所のスイッチをガチャガチャ踏み替えるよりは楽だと思います。

事実私も空間系と歪みを瞬時に踏み替えるのができず、この方法が踏み間違いもなく楽だと実感しました。

パッチは贅沢に使いましょう!

空間系をまとめたパッチを作ってもいいですが、各パッチごとに1つエフェクトをオンにして保存してもバチは当たりませんよ。

上手に使いこなして演奏に意識を集中させましょう!

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ごあいさつ

【弦高よりも効果的】ナットを調整するだけでベースが弾きやすくなる!

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以前書いたように、ベースの弾きやすさにおいて「ナット」は極めて重要です!

一般的には「弦高とネックの反りを調整すればいい」と思われていますが、それはナットが適切な状態でないと意味がありません。

あまり知られていませんが、ナットを調整するだけで驚くほど弾きやすくなりますよ。

ナットとは?

ナットとは「0フレット」とも言われいます。

普段開放弦以外を弾くときは、必ずどこかのフレットを押さえますよね?

そして「押さえたフレットとブリッジまでの間」がピッキングにより振動します。

では開放弦を考えると、これは「ナット部分で押弦している」と捉えられます。

つまり「ナットは他のフレットの高さと基本的に同じであるべき」と言えます。

さて、普通のベースはナットがフレットよりも高い(溝が浅い)状態だと思います。

そのため「ナットの溝を削って高さを下げる」ことが必要になります。

この状態ではどんな問題が出てくるのでしょうか?

ナットの高さと弦高

ではなぜ「ナットが高いと弾きにくい(低いと弾きやすい)のか」に言及します。

それは、ナットが高いと「そもそもの弦高が高くなるため押さえにくく、テンションも増加するから」です。

ナットが他のフレットより高ければ高低差が生まれるため、押弦の際により弦を指板に押し付けなくてはなりません。

例えば1フレットを押さえるとき、最も角度が急のため最も力が必要になります。

ローポジションではこの押弦しにくさが目立ち、余計な力が必要なので速いフレーズを弾くときは非常に大変です。

そもそも普段の弦高調整は「ブリッジのサドルの高さ」で調整してしていますよね?

つまりベース全体で見ると,ブリッジのみしか調整していないことになりますね。

逆にヘッド側は固定されています。

よって弦全体の高さを下げるなら「ヘッド側のナットの高さ」も下げる必要があります。

そう考えると,ナットを適切な高さまで削って下げるのは当然ですね。

続いて弦のテンションですが、ナットが高いと弦高が上がるので結果的にテンションも上昇します。

つまりピッキングに力が必要になり、スラップするにもすぐ指が痛くなってしまいます。

しかし強いピッキングが好きな人もいますので、自分がどんなタイプか考えて削りましょう。

「強くピッキングしてもビビらず、それでいてロータリーがしやすいベース」というのは矛盾しています。

弾きやすいベースはそれ相応の脱力や振り抜き方を覚えなくては、ただただバズ音のひどいベースになります。

いろんなタイプのプレイをしたい場合はベースを複数本使い分けましょう。

何事もバランスが大切です。

攻めたセッティングにしすぎず、オールラウンドなセッティングにするのもオススメします。

ナットの削り方

ナットを削って下げることで以上の問題を解決できます。

「そんなちょっと削るくらいで本当に弾きやすくなるのか?」と思う気持ちはわかります。

僕も最初はそう思ってました。

何よりナットを自分で削るなんてリスキー過ぎますよね。

「素人がやったら危険」「そもそも削る器具なんて手に入るのか」と思いましたが、意外と簡単です。

削るには「直径1mmかそれ以下の棒ヤスリ」を使いましょう!

僕が使っているものは絶版で売っていないみたいです。

直径1mmのダイヤモンドヤスリです。

このヤスリなら最も細い1弦の溝でも削れます。

削り方として気をつけることは

・なるべくネックに対して平行に削る

・めんどくさがらず少し削ったらチューニングして確認する

・弦の丸みがしっかりハマるような溝にする

他のフレットより少し高い程度でやめる

開放弦でビビらないように注意

・1フレットを軽く押しただけで押弦できる程度には削る

ナットは削りすぎたらアウトです!

買い替えるしかありません。

しかし削らなすぎては意味がありません。

何度も言いますが「めんどくさがらずにこまめにチューニングして確認」してください!

開放弦がビビらず、1フレットが簡単に押弦できるようになったらオーケーです。

サドルをいじって改めて弦高を調整し、完成です。

今までと比べてはるかに弾きやすくなっていると思います!

テンション低下に伴って、今までの強さで弾いていたらビビります。

脱力やキレイな振り抜きフォームを覚えましょう。

いずれにせよ今までは「速いフレーズや激しいフレーズ、スラップすると指が痛くなっていた」のに、「押弦しやすい」「スラップが軽い力でいいためロータリーができる」といった使い心地になったのではないでしょうか?

最初は慣れていないので一気に削り過ぎず、何回にも分けて弾き心地を確かめながら削りましょう。半年くらいかけてもいいと思います。

勇気を出して削ってみましょう!!

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【ベース】ZOOM B3 アンシュミの使い方と注意点

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ZOOM B3はマルチエフェクターで,プリアンプやエフェクターだけでなくアンプシュミレーター(アンシュミ)も入っています。

アンシュミは使い方を誤ると沼にはまります。

便利ですがむやみに使う前に,正しい使い方を考えましょう。

アンシュミの役割

「アンシュミ」とは,これを使うとAmpegやHartkeといった各種アンプ(アンプヘッドとキャビネット)の前で聞いているような状況を再現します。

つまりスタジオやライブハウスのステージ上で,アンプにベースを接続して弾いているいつもの状況が再現されています。

これが何を意味するかというと「ライン録りなのにアンプの前で聞いているような空気感が味わえる」ということです。

公式サイトによると

スピーカーの音響特性をシミュレートする12種類のキャビネットモデルと組み合わせて、実在モデルと同様の本格的なアンプサウンドをライン接続で再現。異なるメーカーのアンプとキャ ビネットを組み合わせて、独創的なアンプサウンドを作り出すことも可能です。

と書かれています。

以下,公式サイトURLです。

https://www.zoom.co.jp/ja/products/bass/b3-bass-effects-amp-simulator-pedal

通常生音だけでライン録りすると,のっぺりした奥行きのない音になります。

しかしアンシュミを通してやると,奥行きやボトムまで響く感じが得られます。

サンズなど,プリアンプの中にはこうした空気感を再現したものもあります。

しかし大抵は空気感のない音になってしまうので,レコーディングや弾いてみた動画にはアンシュミを追加で挟むのが理想です。

実際のレコーディング現場では

ベース→プリアンプやアンプヘッド→DI

で音を拾います。

最後にPC上で後からアンシュミを通してやったり,マイクを置いたような空気感や音の広がりを「マスタリング」で調整します。

B3を使った場合は

ベース→プリアンプ→B3(アンシュミかつインターフェイス)→PCなど

といった流れになると思います。

なんにせよ「アンシュミは主にライン録りで空気感を出すために使う」という認識が正しいのではないかと思っています。

ライン録りでのアンシュミの使い方

B3のアンシュミでは,必ずパラメーターの最後に「Mix」のつまみがあります。

これはベースからの信号を「どれくらいキャビを通過させた音にするか」を調整できます。

よってMixを100にすると「完全にキャビを通過した空気感のあるリアルなアンプサウンド」が得られます。

プリセットではこのMixが50になっています。

また別の記事でも書いたように,パッチごとにエフェクトバランスを調整できるので大元のこのバランスも考慮する必要があります。

これが低ければ,そもそもアンプサウンドらしさが減りますからね。

僕は「パッチのバランスは70,キャビのMixは100」にしています。

またB3はキャビの種類も選べるため,ヘッドとキャビのメーカーを変えることもできます。

スタジオ,ライブでのアンシュミの使い方

さて,これまではあくまで「ライン録り」のみについて言及してきましたが,スタジオやライブハウスでは気をつける点があります。

「家でライン音を聞いて音を作り,スタジオやライブハウスに持ち込む場合」です。

ライン音を聞く宅録とは違い,置いてあるアンプにつながなくてはなりません。

つまり「アンシュミで作った,キャビを通過した空気感のある音」を「さらにアンプを通して出力する」ことになります。

これでは二重になってしまいます。

しかしアンシュミのアンプヘッドは有効にしておきたいので,「キャビのみをなくす」作業が必要です。

よってアンシュミの「Mixを0」にします。

スタジオにはキャビがありますし,ライブハウスでは客席のスピーカーがキャビとなるので,Mixは0でないとボワついた音になります。

必ずこれはカットすることを忘れないよう気をつけましょう!

つまり「実質プリアンプとして」使用することになります。

アンシュミによるプリアンプの二重がけ問題

ここでどうしても問題となるのは,「アンシュミの音をさらにアンプヘッドに入力することになる点」ですね。

アンプヘッドのInputに入力するため,「プリアンプの二度がけ」になります。

これはアンシュミに限らず,プリアンプで音を作ってライブする人は誰もが経験したことがあると思います。

よくある対策は「アンプのセンド/リターンから入力すること」です。

ここに接続すると,アンプのヘッド部分を経由しないため,持ち込んだプリアンプの音のみが反映されます。

しかしライブハウスではDIがヘッドより前に接続されており,短い転換やリハ時間で挿し替えたりしてもらうのは現実的に厳しいです。

そんなわけで一般的には「場数を踏んで,どのアンプでも瞬時に望みの音作りができるようになれ」と言われています。

僕は8年ベースをやっていますが,ライブハウスの経験は十数回程度のため,いまだにできません。

アンシュミの話から逸れましたが,アンシュミを「ライン臭くない空気感がある音を作るための成分」とするならば,「ライブハウスではアンシュミを外す」のがベストかもしれません。

もちろんアンシュミのみで音を作っているなら,「Mixを0にするだけ」でいいと思います。

どっちにしろ,目の前にあるアンプから自分好みの音を作れるようになる必要があります。

これができれば苦労しませんが笑

仮にセンド/リターンでバイパスした音が出せても,結局スタジオやライブハウスの大きさやPAさんの技術,ましてやキャビが毎回違うので「一様な音を出すことは無理」ということです。

そこを受け入れ,どんな状況でも素早く調整できる技術を身につけるのがベストです。

さらにプリアンプを複数接続している人は,なるべく一つにしましょう。

でないとライブ当日にアンプを含め,いくつもパラメーターがあり「過剰に加工された音」になったり,「どこを調整すればいいのかわからない」という事態になります。

ベーシストの音作りはバンドで飛び抜けて難しいので,とにかく耳で聞いてその都度対応しましょう!

まとめ

まとめとして,ZOOM B3のアンシュミは

・宅録などのライン録り時に使う

・別でプリアンプを接続している場合,スタジオやライブハウスでは外す

Mixを0にし,ただのプリアンプとして使うのもあり

このようにアンシュミはアンプ特有の音の厚みや広がりが出ますが,スタジオやライブハウスでは邪魔になってしまうケースがあります。

そこを理解した上での音作りを心がけましょう!

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【初心者必見】ベースの種類と使い心地・サウンドを徹底解説!

あなたは最初の一本はどう決めましたか?

最初はベースの音色の違いなんて正直わかりませんよね。

でもどうせなら自分好みのベースを手にしたいですよね!

ということで,ベースの種類と音色や使い心地を解説していきます。

アクティブベース

そもそも同じタイプのベースでも,アクティブかパッシブで全く異なります。

アクティブベースとは「プリアンプが内蔵されたベースで,9 Vの乾電池を使用」します。

サンズやMXRなどのアウトボード型のプリアンプとは違い,ベースのつまみの金属板下に小型のプリアンプが内蔵されています。

つまり何もエフェクターを繋がなくても,出力される音は加工されています。

またピックアップのボリューム以外に「ベース,トレブル,ミドル」に対応したEQつまみがあります。

またトーンのつまみは基本ついていません。

トレブルのつまみがあるため不要のようです。

メリット

・手元のつまみで音作りができる

・パッシブと比べてパワーが強く,輪郭があり音抜けがよい

・フラットでも音が太い

アン直でも外音が調整できる

・ノイズに強い

デメリット

・アクティブ状態では搭載されたプリアンプの色が強く,他の音色にできない

・プリアンプが気に入らないとアクティブの意味がない

・抜けやすい分,各パートがバラバラに分離して聞こえがち

・電池交換が面倒だったり,電池切れトラブルが起きる

また電源は「9 Vの乾電池」で供給されます。

つまみの裏側に電池を収納しています。

注意点として,シールドを挿している間ずっと電池が消費され続けます。

電池をオンにするスイッチはありません。

さらに電池の消費量がわからないので,ライブ当日に音が出ないことも起きます。

必ず前日には新品に交換しましょう。

使用頻度にもよりますが,大体半年以上は電池がもちます。

パッシブベース

電池不要の普通のベースです。

ピックアップのボリューム,トーンのつまみがあります。

メリット

・良くも悪くもクセのない普通の音

・音の個体差が少ない

・プリアンプと組み合わせて,好みの音が作れる

・細かなニュアンスが出やすい

・アンサンブルに馴染みやすい

デメリット

アクティブと比べて音が細い

・アウトボード型のプリアンプで音作りする場合,演奏中に調整しにくい

・ベース単体の音作りの幅が狭い

・アン直では外音がヘボくなる

・動きのあるフレーズが抜けてきにくい

いかがでしょうか?

これらの特徴を踏まえ,自分の欲しい音はどっちのタイプで出せるのか考えて選びましょう!

続いて有名所のベースの種類を解説していきます。

プレシジョンベース

通称「プレベ」というタイプです。

エレキベースとして最初に出たタイプです。

Precisionは「正確」の意味です。

ウッドベースと違いフレットが打たれており,誰もが正確な音程が出せるという意味合いらしいです。

今では当たり前ですね。

特徴

ピックアップが一つ

・ネックが太く,音圧がある

音色は「ベンベン」といった,ハイが少なくローミッドが強い

ハイが弱いため,バキバキなスラップサウンドは難しい

・余分なローが少なく,ボワつかない

・音抜けが良い

・誰が聞いてもプレベの音とわかる

僕としてはピックでゴリゴリ弾くロックに向いていると思います。

一方,平凡なクセのないベースの音には向いてません。

なんとなくウッドベースのような,木の鳴りをイメージする音色です。

やはり古い年代の曲にはプレベが使用されているので,古い音色に感じるかもしれません。

指弾きではロックのような速いルート弾きには向いていないと思いますが,パーカッシブな休符を意識したメロディアスなフレーズに向いています。

ローミッドがしっかり出て不快なハイが出ないので,ピッキングが強い人にはオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

ジャズベース

通称「ジャズベ」というタイプです。

これはプレベの次に作られました。

ギターのジャズマスター同様,当時流行していたジャズプレイヤーに受け入れてもらおうとして作られたタイプです。

決して「ジャズ専用のベース」ではありません。

ジャズべはプレベをより現代的に改良したタイプなので,ジャズだけでなくロックやポップスにも合います。

特徴

フロント,リアの二つのピックアップ

・フロントはボワつきのある柔らかい音

・リアは固い輪郭のある音

・フロントとリアのボリュームが同じ時,ノイズを打ち消す「ハムバッカー効果」が得られる

・ネックが細く,プレベと比較して,音が細い

プレベと比較して,広い周波数帯をカバーした音

・クセがなく,どんなジャンルにも使える

・音色は「ボンボン」といった,普通の音で目立つ帯域がない

プレベと比べてローミッドがカット

・ドンシャリぽいサウンド

ハイがしっかり出るので,スラップ向き

オールラウンドで普通のベースの音を求める人に向いています。

初心者の人は,ゴリゴリのピック弾き以外しない人以外はジャスべを買っておくと無難です。

ピックアップのボリュームバランスを変えるだけで全く違う音色になります。

速い動きのあるフレーズやタッピングをする場合はリアピックアップ,柔らかくブーミーな音を出したければフロントピックアップを強調したセッティングにすると良いでしょう。

プレベと違いピックアップが二つあるため,両者のバランス次第で広い音作りが可能となります。

一方,プレベと比較するとハイがしっかり出るので,ピッキングが強いとフレットノイズが目立ってしまいます。

ローミッドがプレベよりカットされているので,音の輪郭は見えにくい印象です。

また周波数帯が広いので,余計なローもしっかり出ます。

プリアンプのセッティング次第ではしっかりローをカットしないと,特にアクティブタイプでは音抜けが悪くなるので注意しましょう。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

PJベース

これはフロントにプレベのピックアップ,リアにジャズベのピックアップを搭載した「プレベ・ジャズベ融合タイプ」です。

種類が少なく,あまり目にしないタイプです。

特徴

プレベ,ジャズベのピックアップを搭載

フロントのみにすることで,プレベらしいサウンドが得られる

・ネックはジャズベと同じく細い

・ハイはプレベ,ミドルとローはジャズベのような音

・プレベのクセをなくしたような音

・適度なローミッドが出るため音抜けがいい

これはよく「プレベ,ジャズベどっちつかず」と言われますが,ジャズベのような余計なハイがカットされているので使いやすいです。

またフロントのみではプレベサウンドになるので,ライブでプレベサウンドも欲しい時は持ち替える必要がなく便利です。

プレベ,ジャズベ両方の音が好きな人にオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

スティングレイ

MUSIC MANのStingrayです。

プレベ,ジャズベをFender社で開発したClarence Leonidas Fender(レオ・フェンダー)氏がMUSIC MANを設立し開発したベースです。

レッチリのFleaが使用していたことで有名になりました。

丸っこいボディが印象的です。

特徴

・ハムバッカーピックアップがブリッジ寄りに一つ

・アクティブタイプで,ボリューム,トレブル,ミドル,ベースのつまみが合計四つ

・50 Hz以下がバッサリカット

ミドルが強く,ブリブリなサウンド

音抜けが良い

・ハイはジリジリした音のため,不快ではないバズ音が目立つ

・スラップは「ベチベチ」といった,音圧が強くコンプがかかった感じ

・ネックは6点留め

・誰が聞いてもスティングレイの音とわかる

ピックアップがジャズベのリアあたりにあるため,自然と固めの抜けが良い音になります。

別の記事に書いたように,50 Hz以下をカットしておりライブは丁度いいローが出ます。

その分ライン録りではローが薄いため,足すことをオススメします。

指弾きでメロディアスなフレーズやスラップを多用する人にオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

ワーウィック

Warwickのベースです。

小型で独特な曲線を持つ,木目の目立つボディが特徴です。

なんとなく高級感があり,高そうに感じるメーカーです。

特徴

・ピックアップは基本的に二つ

・つまみは三~四つ

ボワつくローがない

音色は「ペコペコ」 といった感じで,ハイミドルが強く細い

・歯切れがよく,ジャズベのリアのみのサウンドに近い

・誰が聞いてもWarwickの音とわかる

音の性質上,テクニカルなプレイをする人が好んで使います

種類によっては重低音も出るため,どのタイプか確認しましょう。

ファンク,ブルース,フュージョンに限らず,ロックやメタルに使用する人も多いメーカーです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

リッケンバッカー

ベースの中では古株な存在です。

The Beatlesが愛用していたため有名になりました。

リッケンバッカーならではの少々角張った重そうなボディが特徴です。

特徴

・シングルコイルピックアップがネックエンド付近と,ブリッジとの中間に一つずつ

・それぞれのピックアップごとにボリューム・トーンのつまみが合計四つ

・ピックアップ切り替えスイッチがある

・リアピックアップにピックガードがついている物が多い

音色は「コリコリ」といった感じで硬く,プレベに近い

硬い音色のため,音抜けが良い

・ハイはジリジリした音で少し歪んだイメージ

・トラスロッドが二本

構造上スラップがしにくい

流行った時代的にピック弾きで使用する人がほとんどです。

プレベに近いサウンドで,歪ませて弾きたい人にオススメです。

実際の音は動画サイトなど参考にしてください。

Lシリーズ

G&LのL-2000やL-1500などのベースです。

プレベ,ジャズベ,スティングレイを開発したFender氏が,最後に設立したG&Lで開発したベースです。

特徴

・ハムバッカーピックアップは二つ

・シリーズ/タップ/パラレル,アクティブ/パッシブ/トレブルブースト,三パターンのピックアップセレクターの切り替えスイッチが合計三つ

・ボリューム,トレブル,ベースのつまみが合計三つ

・ピックアップが一つのL-1500もある

組み合わせ次第でプレベ,ジャズベ,スティングレイらしいサウンドが得られる

・パワーが強く,クセが強い

いかかでしょうか?

ベースの種類によって音色は全く違います。

初心者はわからないと思いますが,特徴を意識して聞いてみるといいと思います!

中には聞いたこともないベースもあったと思います。

一番大切なことは,「自分の欲しい音が出る」「試奏してから購入する(ネットはオススメしません)」です。

以上を踏まえて購入しましょう!

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