今回はベースの「カチカチ音,ビビリ音」について言及します。
「適切なバズ音とは」「ビビリが100%ない音がいい音なのか」などについてまとめました。
これらの音は「振動した弦がフレットに当たることで生じる音」です。
なお以下「バズ音」と表現します。
弦高が低い・弦のテンションが緩いと,その分フレットに当たりやすくなりバズ音が出ます。
ピッキングが強い・初心者のように脱力できていないピッキングではバズ音が目立ちます。
さて,そもそもバズ音が0なベースなど可能なのか?プロはどうなのか?考えていきましょう!
プロのベーシストのバズ音
まず以下の参考動画を見てください。
武田祐介
日向秀和
露崎義邦
IKUO
囲碁健康体操
これら全てベースのみの音です。
普段のアンサンブルとは違った聞こえ方をします。
どの指弾きサウンドを聞いても,バズ音はあります!
つまりこれくらいのバズ音は普通で,一切バズ音がない丸い音を目指す必要はありません。
アンサンブルでの聞こえ方
さて以前の記事でも書きましたが,「アンサンブルではベースのハイ成分は目立たなく」なります。
ギター,ドラム,ボーカルの出す音と混ざるため,一人で弾いてる時よりハイ成分が弱く聞こえますよね。
そのためベース単体でバズ音が出ても,アンサンブルでは問題にならないことが多いです。
バンドの音源でベースに一切バズ音が無く聞こえていても,実際のベース単体の音は多少バズ音があると考えられますね。
弾いてみた動画におけるバズ音
これはバンドの音源やアンサンブルとは違った聞こえ方になります。
ベースサウンドを相対的に大きくしている場合が多いので,他の楽器によるハイ成分のマスキング効果は低くなります。
よってベース単体のサウンドがほぼそのまま聞こえることになります。
そんな弾いてみた動画ですが,そこまでバズ音が出ているとは感じないと思います。
おそらく「スタジオ・ライブ用のセッティングよりハイをカットしている」と考えられます。
一般的な弾いてみた動画では,プリアンプやエフェクターを使って音作りしてます。
僕もライン音で練習する時は,ハイを適度にカットしています。
一緒に流す音源との音量バランスにもよりますが,ライン音ではハイが目立つのでカットするのが妥当だと思います。
とにかく大切なことは「自分の耳で聞いて,その都度イメージした音にセッティングできる力をつけること」です。
アンサンブルでもバズ音が目立つ場合
さて,そうは言ってもバズ音が目立つ時は以下のことを試してみましょう。
- ネックの反り・弦高・ナットを調節する
- 弾きやすさを犠牲にして弦高を上げる
- ピッキングの強さを落とす(指弾きに変える,適度な脱力を覚える)
- ピッキングの位置をブリッジ寄りにする
- アンプ・プリアンプのEQでハイを削る,ローを足す
- ベース本体のトーンを絞る
- ブライトサウンドな弦であれば,落ち着いたサウンドの弦に変える
というわけで,ある程度のバズ音は普通なのでベース単体のバズ音をなくそうと悩む必要はありません!
初心者などまだ適度な脱力が身についていない人は,そもそも練習を頑張りましょう。
YouTube,ニコニコに動画投稿しています!
こちらの記事にリンクを貼ってあるのでぜひ!