画像はsoundhouseより引用,https://www.soundhouse.co.jp/howto/bass/di/
前回の記事で「外音はアンプを通過する前の音」という事実をお伝えしました。
そんなわけでアンプを通る前である,ベース本体とエフェクターによる音作りを推奨しました。
では具体的な方法を考えていきましょう!
ベース本体の音作り
ライブハウスでは,生音をそのまま増幅させたような音が外音となります。
アンプを通さないそのままの音ですからね。
この時パッシブベースであれば,「トーン」の使い方に気をつけましょう!
客席ではアンプを通さない音が聞こえるため,中音と比較すると薄く感じます。
そのため「高音域(ハイ)」が目立ちます。
ベースでいう高音域とはフレットと弦の接触による「バズ音」や,スラップ奏法における「プル」の音ですね。
ステージ上で聞いてるよりも客席ではハイが目立ち,とても耳障りになる場合があります。
弦を張り立てで金属音がしっかり出る場合や,弦高が低い人はトーンを絞るなどハイを少し抑えることをオススメします!
アクティブベースの場合はハイをカットしましょう!
エフェクターでの音作り
上で説明したように,エフェクターを使う場合もハイの上げすぎに気をつけましょう。
ステージ上で気持ちいい音が鳴っていても,客席では耳が痛くなるケースが多いです。
さらにエフェクターの音量差に気をつけましょう!
エフェクターを踏む前後、または違うエフェクターに踏み替える際に音量差が激しいことがあります。
これは外音の方が中音より大きいため,少しのつまみの差が大きな音量差に聞こえるのです。
ステージ上で違和感がなくても,外音では爆音になるケースが多いです。
また違うエフェクターに踏み替えた時,露骨に音量が小さくなることもあります。
しっかり外音を聞いてつまみを調整しましょう!
少しのつまみの差が外音では大きな差に聞こえるのです。
プリアンプを使う場合の注意点
プリアンプを使う場合はハイだけでなく「低音域(ロー)」に注意が必要です。
プリアンプを使うことで,外音でもアンプを通したような音にできます。
そのためベースのみの時と比較すると音は太くなり,イコライザーによって音作りが可能となります。
ここで注意すべき点は,ローと音量の関係です。
ローは性質上つまみをいじらなくても,アンプやスピーカーの音量を上げると大きくなってしまいます。
詳細は別の記事で書きますが、これが非常に厄介です。
音量を上げるとローも強くなってしまうため,ライブハウスなど大きい音を出す場合はローが過剰となります。
中音がバランス良くても,外音はより音量が大きいためローも強く出てしまい,客席では音がこもったりフレーズが聞き取れなくなります。
外音を確認し適宜ローは下げましょう。
エフェクターのつまみは外音に合わせて調整し,そのあとアンプのイコライザーで中音を調整すると良いでしょう。
「どんなに中音が良くても、お客さんに同じ音は聞こえていない」
この事実を受け止めて音作りを考えましょう!
外音の確認の仕方
これは実際に自分がステージから客席に降りて確認するしかありません(笑)
しかしエフェクターはステージ上にあるため、調整して確認する作業が非常に大変です。
「少しいじって客席へ移動、またステージに戻って調整」
これをひたすら繰り返します(汗)
短いリハの中で満足できる音にするのは慣れが必要です。
ライブ経験を積むことで,ライブハウスでは「ハイとローのつまみはどれくらい下げるとちょうどいいか」とか「アンプはどんなセッティングをするとエフェクターの音がよく反映されるか」など,「どこをどれだけいじればいいか」分かるようになります。
どのライブハウスでも素早く対応できるよう,エフェクターはできる限り少なくしましょう!
まとめ
・外音ではハイとローが出すぎるため普段よりも抑える
・エフェクターの音量差に気をつける
・ベースやエフェクターのつまみは外音に合わせたセッティングをする
・中音は後で「アンプのイコライザー」などで調整
・どんなに中音が良くてもお客さんには聞こえていない
・実際に外音を自分で聞いて判断する
ライブハウスなので外音の音作りをメインで解説しました。
実際に自分が聞く「アンプでの音作り」を別の記事で解説していこうと思います!
それでは!
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https://basskk-bolg.com/entry/2019-06-07-145157/