今回は僕も最近気づいた大切なことをお伝えします。
これに気づいたことで,音作りの悩みが少し解消されました。
この話は「弦高が低め」「弦のゲージが細め(テンションが緩め)」「ピッキングが強め」の方必見です!
当てはまる方には朗報です。
ピックアップのつまみの使い方
アクティブ,パッシブベースでもプレベ,ジャズベでも必ずピックアップに対応したつまみが存在しますよね。
ジャズベであればフロント,リアのバランスを変えることで多様な音色を出すことができます。
また2つのピックアップの音をミックスすることで,ハムバッカーとしてノイズを抑えることが可能です。
フロント,リアどちらかだけで弾くこともあります。
またアクティブベースであればイコライザーがついてたりしますよね。
ではみなさんは普段ピックアップのつまみをどのくらいにして使っていますか?
ジャズベであればフロントとリアともに「基本フルテン」にしてる人が大半だと思います。
それが本来のバランスのジャズベ音ですからね。
また音色を変えるにしても,どちらかのピックアップは必ずフルテンではないですか?
アクティブベースも同じく,ピックアップのボリュームつまみをフルテンにした上でイコライザーを調整してるのではないですか?
実は「必ずしもフルテンが良いわけではない」んです!
実際,だいたいのベーシストさんはフルテンで全然大丈夫ですし,むしろフルテンの方がいいんです。
しかし,最初に挙げた例に当てはまる人にはオススメしません!
なぜフルテンではいけないのか
さて。フルテンにするデメリットなんて思いつきますか?
答えは単純で,「出力される信号が大きくなりすぎる」ことです。
「別に出力が大きすぎるなんて感じてない」という方もいると思いますが,もう少し読んでください。
「そもそもフルテンで過剰にならないよう設計されてるでしょ?」と考えた人はもっともです。
これは正しいんです。
しかし,例に挙げた方たちは「想定されている以上の信号を出力してしまう」のです。
おそらくアクティブベースを使ってる方は大体当てはまります。
逆にパッシブベースの人はそこまで過剰な出力にはなっていないはずです。
この過剰出力に当てはまる方はおそらく「スラップやロータリー,早弾きをするテクニック系」や「弦のテンションを緩くしている人」でしょう。
このようなセッティングにすると「弦の振動が大きくなり」その上「ピックアップに物理的に近くなる」ため,結果的にベースからの出力信号が過剰になります!
はい。当たり前ですね(笑)
・弦高低い=ピックアップに近い/弦のテンションが低下し,いつもの力でも弦が大きく振動する
・弦のゲージが低い=弦のテンションが低下し(略)
・ピッキングが強い=弦の振動が大きい
ということです。
フルテンにしない方がいい人に見られる症状
とはいえ普段そんなに出力が強いという印象がない,という方も一度確認してほしいことがあります。
・弦の振動が大きい4弦などを弾いたとき,「ブー」という信号が過剰であろうブーミーな音がするか
・エフェクターを踏んだ際の音色変化がイマイチではないか
・特に空間系のエフェクターでハイが強く出ていないか
・アクティブベースを使っている
僕はこんな症状がありました。
まあ4弦はテンション緩いし仕方ない,なんて思ってました。
そしてスラップする時なんかはコンプをかけてるので,過剰入力っぽい「ブチッ」という音がよく鳴ってました(笑)
アンシュミとか歪み系のエフェクターを使う時は,いつも音割れみたいな感じで音が汚い印象でした…
ワウも酷かったですね。
ハイが出すぎてキンキンして使い物にならなかったんです。
てっきりZOOMのB3がその程度なんだと思ってました(笑)
こんな症状がある方は別にエフェクターのせいではなく,普通より弦の振動が大きいせいで「ベースからの出力信号が大きすぎる」ことが原因です!
世の多くのベーシストはさほど弦高を下げたりしないで弾いてます。
ネックが結構反ってても分からない人や,買った時のセッティングが普通だと思ってる人,スラップをしないからテンションを緩くしたいと思わない人。
そんな人たちは出力が過剰だと感じることはないと思います。
テクニックを追い求めると「弦のテンションが緩い」というのは必要条件です。
その結果過剰出力に陥る場合があるんです。
著者の場合
僕の場合はアトリエのアクティブベースを使っています。
こいつはドンシャリでスラップがとても気持ちいいんです。
でも普通のロックや歌モノを指弾きすると、どうしてもハイが強かったり、ミドルがカットされてラインが聞き取りにくくなります。
これがアトリエベースの特徴ではありますが、やはりミドル寄りのブリブリな音を出して指弾きがしたいんです!
そんな僕はアトリエベースのフロントとリアピックアップのつまみは両方「7/10」程度まで下げています!
今までの投稿動画は見てわかるようにもっと上げてます笑
最近気づいたことです。。
そして実際に各々のベースで試して欲しいんですが、フロントとリアの比率を変えなくてもつまみを絞ると「ハイが落ち着いて」くるんです!
そして7/10程度であれば音量はさほど低下しません。
アクティブをオンにしているのでトレブルとベースのつまみは有効のため、音がスカスカに感じればベースを上げてやります。
ハイが落ち着き(変にこもるわけではなく)、相対的にミドルが出ているように聞こえます。
結果的にビビり音が抑えられ、ベースラインが聞こえやすくなりました!!
これはただトレブルを下げるよりキレイに不快なビビり音だけ消えてくれるんです。
トレブルを下げると音がこもってしまいますが、つまみを絞るとアクティブベースの余計なクセの部分が収まってくれるイメージです。
パッシブにすればいい、と思いますがアクティブの状態のためトレブルとベースの調整が有効になり、パッシブほどスカスカにならずに済みます!
弦高を上げることなくミドルを出すには、つまみの絞り具合が非常に有効だったんですね!
まとめ
・必ずしも「つまみはフルテン」がベストとは限らない
・「弦のテンションが緩い」人は信号が過剰出力されている可能性あり
・ベース本体の出力によって「エフェクターのノリ」が全く異なる
・フロントとリアの比率を変えなくても、下げることでクセがおさまる
・トレブルカットより音がこもらず、ミドルがしっかり出てくれる
「つまみはフルテン」という固定概念に囚われた結果,この事実に到達するまで長い時間がかかってしまいました。
自分の出したい音と違うなら、フルテンにする必要なんてありませんよね。
むしろ固体差のある中、調整できるようにつまみがあるわけです。
エフェクターのノリが悪い人や,プリアンプのクセが過剰に感じる人は一度つまみを見直して見ましょう!
それがあなたのベースの本来の音かもしれません!
それではまた!
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こちらの記事にリンクを貼ってあるのでぜひ!